ツール・ド・東北 2016

東日本大震災からの復興を支援する自転車イベント「ツール・ド・東北2016」が17日と18日にありました。全国から約3700人の個人やチームが集結しました。石巻から気仙沼にかけての沿岸をコースごとに走るファンライド方式で、タイムを競うのではなく復興の状況や景色を見ながら、そして被災した地域の皆さんのお話しを聞きながら一緒に歩もうという趣旨のイベントです。

200kｍ以上の長い距離を走る人たちは午前５時半から出走です。私は初めてなので今回は60kmの短い距離を走りました。午前９時過ぎに出走して午後１時にはゴールしました！

ケネディ駐日米大使や村井宮城県知事も走りました。リアス式海岸を走ることが多いので相当きつい上り坂も多く、何キロも上り坂が続くところも(◎_◎;)

中には具合が悪くなったり、体力の限界を感じたり、落車によるケガなどでリタイアする人もいますが、救護体制や自転車の故障の処置などもプロのボランティアの方々が支えてくれます。

コース上には15km～20km位の間隔でエイドステーションという休憩所があります。これまた地域のボランティアの方々が特産の三陸の幸たっぷりの「応援飯」でライダーの胃袋と心を満たしてくれます。本当に美味かったです！！

生憎の雨にもかかわらず沿道にはたくさんの方々、お年寄りから小さなお子さんまで、ず～っと立ち続けて手を振って頂いたり中には大漁旗を振って応援してくれる漁師さんと思われる方もいます。どっちが応援しているのか？このイベントの標語の一つ「応援してたら、応援されてた。」を実感しました。

復興はまだ道半ばですが、地域の方々の力強い応援や言葉を聞くと、この５年半で着実に変化していると実感しました。しかし、まだ仮設住宅からどこへも行けないとか、一人暮らしのお年寄りもたくさんいます。そして元通り家や景観は戻っても若者は戻ってくるのか？経済は？など様々な課題が待ち受けています。

今回、埼玉から応援に来た若者、同じ被災地域の名取からの女性、川崎からいらした老紳士、横浜からの男の子、そして地元石巻の元気のいいおんちゃんたちに出会えて本当によい経験をさせてもらいました。

来年はもっと練習を積んで距離の長いコースにチャレンジしたいと思いますが、何しろ抽選なのでどうなるか？

（完走すると「完走証」がもらえます(^^)/）