しおん整体院

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関節Ⅱ

           http://iihiza.jp/about/mechanism.htmlより

 関節には、肩関節、ひじの関節、股関節、膝関節など多くの関節がありますが、年齢を経るにしたがって特に股関節や膝関節に問題が生じてきやすくなります。今回は膝の関節についてですが、加齢や筋力低下、肥満やケガなどで膝関節の痛みに苦しむ日本人は850万人もいるといわれています! 膝の関節はごく単純化しますと図のようになっています。

 膝の関節部分には骨と軟骨、半月板や十字靭帯、関節液などがあります。関節軟骨は水分が80%で、その他は主に、ご存知コラーゲンというタンパク質やヒアルロン酸やコンドロイチンなどのプロテオグリカンという物質で構成されています。軟骨には血管や神経、リンパ管がないので直接関節液から酸素や栄養をもらっています。関節液は関節の内側を包む滑膜を媒介として酸素や栄養分、老廃物の授受を行っています。

 膝の関節にある半月板や軟骨は自己治癒能力が非常に低く、一度すり減ると元に戻ることはないといわれています。そのため、クッションの機能を失った膝は直接骨と骨がぶつかって神経が刺激されて痛みが生じます。やがて関節炎が起こりいわゆる「水」がたまったり歩行困難になったりします。しかし、様々な実例から関節軟骨は再生するという報告もあります!「関節Ⅰ」で紹介した男性の例もありますしね。

関節軟骨の再生に効果のある方法はあるのでしょうか? 考えられるのは…

① 食事など経口摂取による方法

② 刺激を与えることで関節液から酸素や  栄養分を取り入れる方法

③ 幹細胞を利用する方法

というところでしょうか。

①ではコラーゲンを多く含む食品(手羽先などの鶏肉や皮付き魚類など)やヒアルロン酸やコンドロイチンなどのサプリメント摂取が挙げられますが、分子量が大きすぎて体内吸収されないと考えらた時もありました。コンドロイチンやヒアルロン酸の効果はまだはっきりした研究結果は出てないようですが(間違っていたらすみません)、N-アセチルグルコサミンは分子量が小さくヒアルロン酸やコンドロイチン生成を促進させるようです。ただし、血糖値を上げるので注意が必要です。食品としてはエビやカニの殻の入った煎餅やチーズ、キノコ類がよいようです。

コラーゲンは体内でかなりの部分は小さなペプチド(アミノ酸がいくつか結合したもの)として吸収され、コラーゲン合成を促進し、関節炎の症状軽減、骨量増加、腱のコラーゲン繊維の増大などがみられるとする研究報告があります。コラーゲンの経口摂取による効果はペプチドやアミノ酸の複合的な作用によると考えられ、まだまだ不明な点が多いようです。食品としては上記の他、コラーゲン合成に必要なビタミンCを多く含むもの、納豆、オクラ、山芋などのネバネバ食品、カルシウム豊富な小魚や海藻や葉物野菜、大豆、アーモンドなどが効果的です。

②では、最近は貧乏ゆすりのように小刻みに脚や腰を動かす「ジグリング」という動作が関節を固くしない健康運動の一つになっています。少しぐらい膝が痛くてもこれなら大丈夫という人も多いと思います。但し他の人の迷惑にならないよう家でテレビを見ながらリラックスして行うといいでしょうね。

③は既に東京医科歯科大再生医療センターの研究で、膝関節の滑膜より培養した滑膜幹細胞を定期的に関節内注射することで変形性膝関節症の進行を予防することに成功しました。また膝への滑膜幹細胞を移植することで半月板や軟骨の再生治療が行われています。さらに先端医療センター病院では膝損傷部近くの正常な軟骨からごく微量の軟骨片をとり、軟骨細胞と採血した血液とともに培養・増殖し軟骨の損傷部分にはめ込み再生させるという臨床試験が始まっています。

以上、膝関節について述べてきましたが、膝の痛みは膝だけに問題があるというのは少なくて、外反母趾や足首、股関節などに起因することが多いようです。また、膝関節周りや股関節周辺の筋肉や腱、靭帯が硬くなって膝が痛むこともあります。膝が痛くても動かせる範囲で動かすことが大切と考えます。梅雨の時期は特に湿度が高く汗をかいても蒸発しにくいので体内に水分が溜まりやすくなります。血液循環が悪くなり酸素不足で痛み物質も出て関節痛が起こりやすくなります。シャワーではなく湯船に浸かり、ニラ、ショウガ、ネギなど身体を温める食材もとりましょう!

 

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コメント: 2
  • #1

    春美 (木曜日, 21 7月 2016 17:00)

    まだ膝が痛むということはありませんが、こらどうなるかわかりませんね。
    とりあえず予防としては、適度な運動と食生活に気をつけるということなのでしょうか。

  • #2

    しおん整体院 (金曜日, 22 7月 2016 19:36)

    食事も運動も実際には中々難しいかもしれません。以前に書きました、腸腰筋を鍛える動き(坂道を少し大またで上るなど)をしますと足首も膝も股関節周りも刺激され効果的な運動になると思いますよ。