しおん整体院

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雌雄異株

先日、ある患者さんが「フキノトウの芽の数よりフキの方がずっと多いような気がするんだけど… 群生してるもんね。フキノトウって成長するとフキになるの?地下茎とかで増えるの?」と聞いてきました。私は山菜採りが好きなくせにポピュラーな山菜の1つであるフキノトウやフキについてはほとんど分からず、答えられませんでした。そこでちょっと調べてみました。

私たちがよく見かけるフキは多年生のキク科で一般的にはフキの地下茎から出た茎みたいなやつ(葉柄)と葉っぱのことを指しています。そしてこの茎みたいなやつを主に食用にしています。市場に出回っているのは、愛知早生という品種が大半で他に水ふき、山フキなどが京都や奈良を中心に栽培されているそうです。

毒性の強いフキノトキシンなどのアルカロイドが含まれているため灰汁抜きをする必要がありますが、栽培物は軽い灰汁抜きで大丈夫なようです。伸びたフキノトウも茎を軽く灰汁抜きすると美味しく食べられるようです。

さて、前述の質問についてですが、まずフキには雄株と雌株があり(雌雄異株)地下茎で増えます。(写真はフキノトウの雄株の花:wikipediaより)

こちらの写真は同じく雌株の花です。

よく見ると雌株の花の中に雄しべみたいなやつが、雄株の花の中に雌しべが混じっていることが分かります。

フキノトウは春先まだ雪が残っている里山の斜面によく見られますが、これは地下茎から出たフキの花のつぼみです。雄株の花はその後枯れてしまうようですが、雌株の花は花茎を40cm~60cm位まで伸ばしタンポポのように種子をつけた綿毛になり遠くへ飛ばすということです。

このフキノトウが枯れかかる頃、フキノトウが出た地下茎の花芽のわきの芽から葉柄が出ていわゆるフキになるということです。つまりフキノトウもフキも同じフキの地下茎から出て成長したものですが、花と葉っぱという違いがあり、フキノトウが大きくなってフキになるということではありませんでした。それにしても不思議な植物ですね。雌雄異株でしかも地下茎で繁殖し、さらにタンポポのように遠くまで種子を飛ばそうというのですから。環境の変化にも対応し、種の存続の危機意識も高い非常に強い植物だということが分かりました。



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コメント: 2
  • #1

    春美 (金曜日, 29 5月 2015 20:52)

    ふきのとうと蕗は別の植物だと思っていました。
    同じ地下茎からでてるんですね。
    なるほど。
    最近は、美味しい蕗を食べていません。
    あの風味がよいですよね。

  • #2

    しおん整体院 (土曜日, 30 5月 2015 22:28)

    私も蕗は大好きで山菜の中ではウドやタラの芽の次位にきますね。
    タケノコや椎茸などと一緒に炊いた煮物でも、蕗ばかり拾って食べてしまい蕗の入ってない煮物になってしまいます(^^;)