しおん整体院

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科学の泉Ⅱ オキシトシン

今回も河北新報の科学の泉からです。1900年代初頭に乳汁分泌を促す活性ホルモンとしてオキシトシンの研究が始まりました。オキシトシンは9つのアミノ酸からなる小さなタンパク質です。オキシトシン遺伝子欠損マウスや受容体欠損マウスから興味深い結果が得られたそうです。予想通り母乳を出すことは出来ませんでしたが、これらのマウスでは動物個体か他の同種個体を認識する社会記憶の能力に障害が生じていたというのです。自分の子にも親にも関心が薄くオスのマウスでは攻撃的で兄弟同士でも激しくかみつくのです。

ヒトでの子育てや温かい親子関係、相互信頼、他人への同情や共感などにオキシトシンとその受容体が大事な役割を果たしていると考えられているそうです。実際、霧状のオキシトシンを鼻腔から投与し直接脳に働きかけると他人への信頼性を強め感情を読み取る力が増すという報告があります。発達障害である自閉症とオキシトシン受容体遺伝子の異常についての研究では高い相関性も報告されてきているようです。

オキシトシンの研究の始まりはお産や乳汁分泌でしたが、現在では子育て行動や親子や友人関係、さらには自閉症の症状改善への期待も高まってきています。

昨今、巷で報道されている多くの心ない事件もオキシトシンの不足かもしれません。健康な人にもオキシトシンの効果があり、元々体内にあるホルモンなので安全性も高く、効果的な療法が実現する日が近いのかも知れません。